京都を中心とする関西地方では地蔵盆といわれる法要が行われます。
地方によって若干の違いは見られますが、概ねは近隣のお寺や道祖神としてお祀りされているお地蔵さまに子供たちがお参りし、供物のお菓子を御下がりとしていただくというもの。
小さい子供たちにとっては夏の一大イベントです。
外が暗くなってから出掛けるだけでも、幼心はわくわくとときめいたものですが、そのうえお菓子までいただけるのですから。
私も友人たちと必死になって近所中を、お地蔵様の提灯めざして縦横無尽に駆け巡りました。
あそこのお地蔵様のおばちゃんはようさんお菓子くれるで!
あそこはアイスくれたで!
こっちはジュースもらえるし、喉乾いたから行こか!
など情報交換しながら、隣町までお参りしたり。
地蔵盆の日は、町中に線香を握りしめた子供たちが目をキラキラと輝かせながら駆け回り、夏も終わりに近づき秋の気配を孕んだ夜風にはお香のかおりがただよう
幼い頃から見慣れたそんな風景が、これからも受け継がれていくように、私自身も地域の人間の一人として、なにかお手伝いをしつづけていきたいです。
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